筋電位は人間の筋肉の収縮に先んじて生じる生体信号です。人間の動作は筋肉の収縮が関節を駆動することにより起こるので、筋電位は人間の動作よりも 30~100 ms 程度事前に生じます。これを電気力学的遅延(EMD)といいます。つまり EMD を陽に考慮することで、EMD 分だけ事前に人間の動作を推定できます。これは、例えば、遠隔操作による通信遅延の補償や、VR・MR環境での操作違和感の低減等に利用できます。