機械・エネルギーシステム工学科の概要



 機械・エネルギーシステム工学科では,カリキュラムの履修において,学生諸君の志望する専攻分野に応じるため,また少人数教育により教育効果を上げるため,機械コースとエネルギーコースの二つのコースを設けています。学生諸君はこれらのいずれかのコースに所属し,それそれのコースで指定された科目を履修することになります。以下,各コースの特色を簡単に紹介します。

機械コース

 多種多様な工業製品の生産手段から構成要素の設計・製造に関して中心的役割を担っている機械工学を重点的に教育します。今日の工業技術の急速な進歩と高度化により,機械工学の分野はますます広範囲になっていますが,いずれの分野でも基礎となる科目を重視しつつ応用能力を養成します。
 初期の段階では,力学基礎,材料力学,熱力学,流れ学,機械力学などの力学系の科目に加え,機械・機器の生産加工法,設計製図・CAD,工作実習を履修します。高学年では,応用力の養成を狙って,各種機器・機械要素の設計法,振動及び構造解析,ターボ機械やピストンエンジンなどの構造と理論解析,熱及び物質の移動現象の解析など従来の機械工学分野を履修しつつ,コンピュータによる機械計算やメカトロニクスなどの機械工学の先端技術関連の科目も講義,実験及び実習などで学びます。

エネルギーコース

 今日,産業用から家庭用まで,ほとんどすべての機械・装置で機械・電気間のエネルギー変換や電気的制御が用いられているように,現代の生産システムにおいて,機械と電気の両分野は密接にかかわりあっています。また,エネルギー問題の解決や地球環境を守るため,新しいエネルギーの利用,エネルギーの効率的な変換・利用が重要な問題となってきました。
 エネルギーコースでは,これらの問題に総合的に対応できる広い視野を持った技術者,その中でも現在のエネルギーの主要な位置を占める機械,電気の両分野にともに通じた技術者を育てることを目的とし,熱,流体,電力などのエネルギーの流れとそれらの間の変換,それを支える材料,機器などを重点においたカリキュラムを構成しています。また,現代の産業技術に欠くことのできない制御,情報処理関係の科目も重視しています。さらに,履修に当たっては基礎科目のみを必修とし,各自の特性,志望に応じた履修ができるよう,選択科目の割合を多くしています。



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