大分大学工学部 機械・エネルギーシステム工学科 熱工学研究室
助教 加藤義隆

熱力学基礎・演習


レポート
 SABCの評価が成績に考慮されるか否か,採点者は関知しません.評価Dを繰り返すと未提出扱いが増えるので,テストを受ける権利を失う可能性があります.
 重要な注意ですが,提出する学生が思っている以上に採点者は写しているレポートが分かります.通常ありえないミスを同時にしたり,計算結果が不自然な場合などなど写していることを認めさせるに十分な証拠があれば適正に処分するので,写す人も写させる人も覚悟して下さい.

 あとクイズではないので勉強してレポートに取組んで下さい.退屈でしょうが,大学の基礎専門科目や専門科目は部活動で言えば体力トレーニングや素振りのようなものなので,我慢して下さい.ここに不備があると,実験(ボールを使った練習)や卒研(実戦形式の練習)・大学院博士前期課程(練習試合)などに対応できません.
 ちなみに私見ですが「学ぶこと」「学び方」は専門教科より学生が大学で学ぶべき重要なことです.大学の授業は講義を聴いているだけでは理解できません.逆に講義を聴いていなくても自習していれば理解できます.自分で参考書・教科書を探して勉強するのが本来の大学生の姿です.余談ですが学生時代の私は熱力学の教科書が授業で指定されなかったこともあって,一冊も所有していませんでしたが,図書館等で複数の教科書・参考書を利用していました.外部の目に触れるところに書くのは恥ですが,あえて書きます.

レポートの採点基準

以下の場合は未提出と同等とする.
  • 判定がDのレポート.
  • 採点を拒否されたレポート.小テストで不合格になった後,合格するまでに提出されたレポートは採点を拒否します.
  • 極端に汚いなど,非常識レポート
  • 式の整理を充分にしないで数値を代入した計算方法
     問題点が主に3つある.1)計算式の意味が分からなくなる,2)四捨五入を繰り返して誤差が大きくなる,3)計算機に数値を打ち込む回数が増えるので入力ミスが増える.
  • レポートとしての体裁を成していないもの,例えばステープラが無駄に二つ以上留めてあるものやレポート用紙でないものに記述されたものは採点を拒否します.ただしこの講義の課題についてはシャーペンでの記述を可とする.


次の事項は大きな減点の対象になります.
  • 途中の計算が不適切に省略されている
    答えがあってれば良いのはガキの遊びです.実際に何か検討する時は思考の過程を文などで記述していないと,人に説明することもできないし,誤りがあったとしても全部やり直しになる.
  • 有効数字を考慮していない,もしくは誤っている
     体重計で10.0kgのものを3等分したら3.3333・・・kg,現実には何桁まで考えられるか.
  • 重力加速度,標準大気圧等の数値が不適切


凡その採点基準
S:9割以上正答
A:正答率80〜90%程度
B:正答率70〜80%程度
C:正答率60〜70%程度
D:正答率60%未満

 ただし重要な点を明らかに誤解している場合は評価を下げます.SABCの評価は現状を示すだけで,単位を取得するには常にA以上の評価を取る学力が必要だと思います.理解できない箇所は早急に対処することを勧めます.特に個別に記述されたコメントは要注意です.

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