注意
 ここに記述した内容は私の個人的な過去の出来事と考えを記述しているだけです.参考にしても構いませんが,その結果がどうなろうと私は責任取りません.(仮に誰かが嫌な思いをすることになっても,私が代わることもできません.)

 先に結論を述べると,電池一個の電圧が1.4V以上なら私は使用します.2ダイブした後でも11時間は点灯可能でした



1.目的
 電池がナイトダイブのライトに使用可能か判定する基準になる電圧を定めることを目的とする.ナイトダイブとは夜のダイビングで,ダイビング中にライトの電池が切れると真っ暗になる.

2.実験(?)方法
 ライトの点灯時間と電池の電圧を記録した.

3.使用したもの
  • 単一のアルカリ乾電池;鉄腕ア○ムの絵が書いてあるSO○Yの商品
  • アポ○のライト(AL○1H);ライトバルブは購入時のもの
  • T○pMan CD-8000 CARD DIGITAL MULTIMETER
  • 記録用の油性ペン
  • 時計

4.測定結果
 2ダイブ目の使用前の電池は電圧が1.533Vであった.2ダイブ使用後の電池の電圧とライトを点灯させていた積算時間の関係を表1にしめす.測定はダイビングをした後,一月以上経ているので電池は十分に冷めている.
 2ダイブ終了後の点灯時間の記録は,おおよその目安なので±5分未満の誤差がある.電池は4本使用しているが,各電池間の差は±0.001V程度だった.

Table.1  積算点灯時間と電圧
点灯時間[分]電池一個の電圧[V]備考
01.4992ダイブ使用した後
301.394 
601.370 
901.348 
1001.324 
1201.316 
1901.292 
2401.276 
2701.269 
3101.259 
330未計測一旦消灯
3301.362十分冷めた時
3601.288 
3901.260 
4201.246 
4801.226 
5401.217一旦消灯
5401.348十分冷めた時
660未計測まだOK
690未計測ライトが暗くなり始めた
7201.1+αライトはかなり暗い.
電圧は計測中に1.1V未満から1.128Vまで上昇してる
7201.264冷めた時



5.考察
 電池の電圧とライトの点灯時間の関係は表1では単純な負の相関関係を示していない.ライトの点灯時間が長ければ電圧が下がる訳ではなく,ライトを消灯する度に電圧が回復している.
 消灯した後に冷ますと電圧が0.1V近く回復する理由は,電池の内部抵抗が変化だと考えられる.温度が高いと物体の温度伝導度が下がるので,電池本体の温度が下がった時に電圧が回復することは可能である.仮に上記の仮定が正しいとして,電池を使用するか否かの判定は使用前の電池が冷めた状態で行なうため,判定基準は冷間時の電圧にしなければならない.
 例えば2ダイブ後540分使用した時の電圧が1.217Vで,その後2時間ライトが点灯した.仮に判定基準が1.23Vの場合,720分使用後に冷却した電池は使用不可能であるが,測定値が1.263Vで判定基準を超えてしまう.
 したがって判定基準の選択は冷間時の電圧から行なう.2ダイブ使用後に540分点灯し冷ました電池の電圧は1.348Vで,そのご2時間はライトが使用可能だった.しかしライトを途中で消灯して電池を冷ました時の電圧が1.348Vと変わらない可能性があり,この値を基準にすることは危険である.1.362Vの電圧を示した電池は,1.348Vを示した電池より長時間使用可能であり,表1から判断して少なくとも2時間以上ライトが使用可能である.判定基準を1.40Vにする場合,表1の1.362Vの電池より長時間使用可能だと考えられるため,6時間分以上の余裕があると予想される.


6.結論
以上の検討から判定基準を1.40Vに決める.




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