反応性ガス力学研究室が開発に参画している、3次元エンジン燃焼解析ソフトウェアHINOCAが、2024年12月4日付の日刊自動車新聞1面で紹介されました。
日刊自動車新聞 2024/12/04 AICE解析ソフトの提供開始

計算事例のうち、2段目および3段目が、当研究室で開発された数値モデルの結果です。

HINOCAは、戦略的イノベーション創造プログラム・革新的燃焼技術(https://www.jst.go.jp/sip/k01.html)において開発が開始され、自動車用内燃機関技術研究組合(AICE,https://www.aice.or.jp/)が発展させてきた、3次元エンジン燃焼解析ソフトウェアです。移動境界を取り扱える圧縮性流体解析ソルバに、国内の大学や研究機関で開発したエンジン燃焼計算に必要なサブモデル群を搭載することで、最先端の自動車用エンジン燃焼計算を可能としています。

反応性ガス研究室からは、微粒子の生成と酸化に関する数値モデルを提供しており、AICEとの共同研究にて、カーボンニュートラル社会に適合した合成燃料、バイオ燃料を対象とした研究を進めています。

さらに、AICEおよび宇宙航空研究開発機構(JAXA)とともに富岳利用研究課題(https://www.hpci-office.jp/)に採択されています。本課題では、HINOCAを活用した自動車用超高効率エンジン研究の探索として、富岳を活用した大規模数値シミュレーションを通じ、カーボンニュートラル社会に適合した、高効率・低環境負荷な燃焼方式の探求を行っています。

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