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Theme 3の図で示したトルクコンバータは,Pump impellerとTurbine runner間で滑りを伴うため, 双方の回転数が近くなると,Lock-up clutchが作動し,入出力軸が直結されます。 その場合,エンジンの燃焼に伴うトルク変動が,車体に直接伝達されるため, 伝達を低減させるためのばね(Damper)が配置されています。 このばねは,静トルクが小さいときはばね定数が小さく, 静トルクが大きいときは大きなばね定数になるよう設計されることがあります。 このばね定数が切り替わる点で,1/2次分数調波振動と呼ばれる非線形振動が発生し問題となります。 本研究では,1/2次分数調波振動の発生状況の検証,制振手法の開発,過渡特性等について研究をしています。 1/2次分数調波振動が発生した場合,入力側のPump impellerの半分の振動数で出力側のTurbine runnerが振動します。